価値観の相違?告発されたUBS
プライベートバンクの鏡?
アメリカでの巨額脱税行為でプライベートバンク業務停止の処分を受けたUBSですが、その舌の根が乾かぬうちに今度は、証券詐欺容疑で民事告発されるというとんでもないニュースで世間を驚かせました。しかもそのニュースが発表されたのが、プライベートバンク一部業務停止の発表を行った2008年7月。噂ではありますが、サブプライムショックの煽りをモロに受け、一部の社員が企業に秘密で行った、あるいは組織ぐるみで行ったなど様々に囁かれています。前回の業務停止は、あくまでプライベートバンクとして顧客の財産を守るため行った脱税行為で、違法とは言え顧客から見ればそれだけ顧客を重視したプライベートバンクの鏡、ともいえる行動でした。しかし、今度の証券詐欺は前回の脱税とは性質が異なります。
マサチューセッツ州で告発?お騒がせUBS
実は、UBSがアメリカ国内で行った問題行動はこれだけに留まりません。証券詐欺事件が発覚したのはアメリカニューヨーク州でしたが、マサチューセッツ州では、マサチューセッツに拠点を置くUBSの関連部門が、メジャーリーグの試合観戦券をチラつかせ顧客と契約を交わしていたのです。洗剤を置いていくから新聞契約しろ、というどこかの国のお話にも似ていますね。当然倫理規定違反により、たびたびの勧告を金融監督当局から申し渡されていましたがUBSはそれを無視しました。その結果、告発されたのですがこの先何らかの処分を受けることは必至と言われています。
UBSの告発騒動なぜ起こる?
「欧米」という言葉からも分かるように、私達日本人はアメリカ・ヨーロッパを同じものとしてみることが多いと思います。アメリカのルーツはイギリスですから、この考え方は間違っているとは一概には言えません。ですが、イギリス以外のヨーロッパ諸国とアメリカというと全く異なる価値観を持っていると言っても良いでしょう。イギリスはヨーロッパ統一通過のユーロにも参加していませんし、島国とあってその他ヨーロッパ諸国と少々性質が異なります。イギリス以外のヨーロッパ諸国、ドイツ・フランス・スイス・スペイン・イタリアこうして国を挙げていくとどの国もアメリカとは似ても似つかない国民性や社会性であることが分かります。アメリカとヨーロッパ諸国の価値観の違い、それが今回の度重なるUBSの問題行動へと繋がっているのではないでしょうか。
スイス、リヒテンシュタイン、モナコとアメリカ
ヨーロッパにいながらユーロに参加せず独自の通貨を持ち、永世中立国として揺らぐことの無い政情を大きな強みとして古くから銀行文化が栄えてきた大きな小国スイス。同様に、隣国リヒテンシュタインやモナコ公国なども小国でありながらスイスと同じような文化が根付いています。小国であるため経済・軍事面に弱いため、プライベートバンクのような独特のサービスを強化しないことには世界と対等でありつづけられません。その秘匿性を重視する体質がアメリカのオープンな文化の中、異質と捉えられたのかもしれません。
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