より大きな企業へ、UBSのグローバル戦略
スイスの銀行の体質
UBSの生まれ故郷は、ヨーロッパ金融界の中心地であるスイスです。本拠地はスイスのバーゼルとチューリッヒの二箇所。一般的には企業の本社は一箇所にあるのが普通ですが、UBSはもともとスイス銀行コーポレーション(本拠地:バーゼル)とユニオン・スイス銀行(本拠地:チューリッヒ)が1998年に合併したため、現在のような形態をとることとなりました。スイスというと銀行業務が、中でもプライベートバンキングが有名ですが、こういったプライベートバンクの業務をグローバル化させるということは通常ありません。スイスの数あるプライベートバンクの中には、世界のほんの一握りの大富豪一族のみしか顧客に抱えず、それ以外は口座開設の機会すら得られないという事も少なくありません。。
グローバル化路線を進めるUBS
一方、UBSの前身であるスイス銀行コーポレーション、ユニオン・スイス銀行ともに非常に先進的な大手銀行であったため、業務の拡大を図り1998年に合併しUBSが誕生し、さらにイギリスやアメリカの金融機関と次々と買収・合併を繰り返し、UBSのグローバル化を計りました。プライベートバンクのメッカであるスイスでは非常に珍しいケースと言っても過言ではないでしょう。
スイスが世界に誇る二大銀行、UBSとクレディスイス
UBSと双璧をなすスイスの大手銀行、クレディスイスもUBS同様グローバル化路線を推し進めている銀行です。1856年創業という非常に長い歴史を持ちながら、UBSのように世界各国の金融機関の買収に非常に意欲的で、豊富な資金力でアメリカの大手投資銀行ファーストボストンを買収したことで有名です。UBSよりさらにグローバル展開に重点を置いており、その点は投資スタイルでも伺うことができます。日本において日経先物の仕掛け的な売買を繰り返し、そのたびに動向が注目されています。安全重視のUBSとはこういった点で異なる銀行といえます。
UBSグローバル・アセット・マネジメントの役割
グローバル化を進めるUBSには投資銀行部門・資産運用部門など様々な部門がありいずれも世界最大規模を誇っています。資産運用部門で中核を担っているのが、UBSの子会社「UBSグローバル・アセット・マネジメント」通称「UBSアセット」です。UBSアセットは母体であるUBSのドル箱的な存在であり非常に大きな収益を上げている部門ですが、その一方で先日のサブプライムローン問題で莫大な損失を出すなど、リスク面が高い企業でもあります。UBSがUBSであるために無くてはならない中枢企業ではありますが、必ずしも有益ばかりをもたらす存在ではないというのがUBSにおける「UBSグローバル・アセット・マネジメント」の位置づけといえるでしょう。
おすすめの記事
-
始まりそうなパナソニック本社の大リストラ
約7800億円の最終赤字を2012年3月期決算で発表したパナソニッ・・・
- 金儲けを狙わず大富豪になった男
- 現代の「仕手株」の意味
- Facebook上場で9人の大富豪誕生
- 上海に住む富裕層は15万人
クイックアンケート
特集の企画を考えています。貴方が「ゆかしメディア」で読みたいのは? (2)
スポンサーサーチ
UBSに関する記事
- [PR] 大反響!海外ファンドを上手く利用した資産形成術
- UBS銀行について
- UBSの大黒柱・UBS証券
- ヨーロッパ最大の名門銀行
- UBSの前身はあの「スイス銀行」
- UBSの看板、UBSアセット
- UBSと三菱商事とのコラボ
- より大きな企業へ、UBSのグローバル戦略
- UBSとサブプライムショック
- UBSは破綻するのか?
- ブラジルの将来性に賭けるUBS
- 何かとニュースになるUBS
- 投信にも定評のあるUBS
- 豊富なバリエーション、UBSの投資信託
- UBSがサブプライムショックで計上した損失は?
- UBSの新たな開拓地、中国市場と中国株式ファンド
- UBSの増資と大株主の誕生
- UBSが抱える二つの異なるBANK
- アメリカでの一部業務停止命令、UBSがしたこととは?
- 価値観の相違?告発されたUBS
- あのスイス銀行はUBS?
- あのM&Aの裏にはUBSの存在が
- UBSのファンドと投資戦略
- 2008年世界時価総額ランキング、UBSは?
- 国際分散投資の提唱者UBSアセットマネジメント
- UBSにとっての経済アナリストの存在
- UBSとスイス政府の関係とは
- リーマンとUBS、違いはどこにある?
- UBSで口座開設するには
- UBSの日本進出と知名度
- 注目のUBS2007・2008年決算発表
ヘッジファンド情報
- [PR] 大反響!海外ファンドを上手く利用した資産形成術
- 2007年12月:インデックスファンドの最大手バンガード、ヘッジファンドに参入か
- 2008年01月:オク・ジフ・キャピタル・マネジメント 運用資産総額342億ドルに増加
- 2008年02月:ヘッジファンド2社、米小売大手ディラーズに株価対策を要求
- 2008年03月:ヘッジファンドよりも効率的分散手段の債券投資
- 2008年04月:株式ロング/ショートヘッジファンド、ベアーS救済で打撃
- 2008年05月:小型ファンド、生存率の低さが浮き彫りに
- 2008年06月:現UBSコモディティ部門責任者、現職退き天然ガス専門ヘッジファンドへ
- 2008年07月:投資家からの解約を防ぐため、成功報酬の大幅減額を打ち出したヘッジファンド
- 2008年08月:米投資会社ローンスター・ファンズ、メリルリンチの不良債権化したABSを格安で取得
- 2008年09月:米ヘッジファンドのハービンジャー、米天然ガス大手ニコル株6.3%取得
- 2008年10月:英国市場、空売りポジション開示でヘッジファンド業界が「金融危機の主犯」説を否定
- 2008年11月:世界の主要ヘッジファンド、欧州の「UCITS指令」に従う動き広がる見通し
- 2008年12月:フォルティス傘下の英運用会社アルテミス、上場ヘッジファンドを清算
- 2009年01月:ファンド・オブ・ヘッジファンズ運用会社GAM、償還条件を引き締め
- 2009年02月:著名投資家アイカーン氏、スティールのヘッジファンド投資家に抗議への賛同呼びかけ
- 2009年03月:新興市場国投資ヘッジファンド、2008年のパフォーマンスはマイナス37%と過去最悪


