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UBSは破綻するのか?

相次ぐ大企業の破綻、UBSはどうなる?


サブプライムローン問題を発端とする世界金融危機。本拠地アメリカのみならず世界の金融市場の第一線で活躍していた大手証券会社リーマンブラザーズのまさかの破綻は世界に衝撃を与えました。日本では、バブル崩壊後山一證券や北海道拓殖銀行など大手と呼ばれる金融機関が相次いで破綻しましたが、今回のサブプライムローン問題も日本のバブル問題も、対象が土地か低所得者向けローンかの違いはあれども本質は変わりません。リーマンブラザーズだけでなく数多くの大企業が経営の危機に陥っています。保険会社の大手AIGもそういった企業の一つでしょう。AIGの規模はあまりにも大きく、破綻となると世界に大きな影響を与えることは必至。なんとか政府の資本注入で生き永らえているというのが現状で、リーマン、AIGときたら、次はUBSが危ないのではないかという声も聞きます。

スイスにおけるUBSの存在


UBSの本拠地は、ヨーロッパ金融界の中心地で銀行業、特にプライベートバンキングに定評のある古くから銀行文化が栄える地、スイスにあります。スイス生まれのヨーロッパ最大の銀行、UBS銀行がサブプライムローン問題の影響をもろに受け莫大な損失を計上したことを受け、スイス政府はいち早く公的支援を決定しました。UBS銀行と双璧をなすスイスの超大手銀行クレディスイスもUBS同様巨額の損失を被ったため、スイス政府はこちらにも支援を行いました。スイスの大企業、それもスイスの得意分野である銀行を何が何でも潰すわけにはいけないとの思いからでしょう。

大きな銀行を守るために小さな国がしたこと


スイス政府がUBSに対して行った自己資本注入額は、自己資本5300億円とUBSが抱える不良債権6億円分です。日本に住む私達にとって、これらの額は国一番の大手銀行を救済する額にしては少ないと感じる人も多いと思います。実際、日本国内の超大手企業の破綻を防ぐために日本政府が使うであろう金額は、これらの数倍にも上るのですから。ですが、スイスのGDPは日本の10分の以下。今回スイス国立銀行が買い取ったUBSの不良債権6兆円分も、なんとスイスの国家予算とほぼ同じ金額なのです。国家予算を投げ打ってまで自国の巨大銀行を救おうとしているのですから、その規模は桁違いであることが分かると思います。

スイスは第二のアイスランドとなるのか?


サブプライムローン問題で経営の危機に瀕している企業と、UBSの違いはどこにあるのでしょうか。同じ大企業でもメリルリンチやAIGなどアメリカの企業は、これら企業を抱える国自体が資本力に優れているため、なんとか破綻を免れている状態です。ですが、スイスの国力は経済大国であるアメリカとは比にならないだけでなく、永世中立国でEUにも加盟せず、スイスフランという自国通貨のみを用いる特殊といえる環境にあります。そのため、他国からの支援を受けることができず、このまま行くとUBS銀行は破綻、その煽りを受けスイスそのものが破綻し、今回の金融危機で経済危機に陥り非常事態宣言まで発令されたアイスランドの二の舞になるのではないかという懸念までされています。


提供:Wealth Research&Report


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