猫鍋を食べた富豪が死亡(中国)

野良が食用に

 診察した医師によると、死因は麻酔性毒薬中毒と見られ、何かしらの毒物が混入されたのか否か、さらに調査するという。事件後、店は閉鎖され、店主は拘束されている。

 今回の事件で問題になったのは”猫鍋“の安全性。広州市内だけでも、多くの猫鍋店があり、店は常に盛況。「南方日報」の報道によると、中国では猫だけでなく犬も食する文化があり、毎年1000万の犬と400万もの猫が殺されているのだと言う。

 だが、正規の流通ルートはなく、食卓に並ぶ犬や猫の肉は安全検査が行われていない。犬や猫は家畜化が難しく、出回っている肉は盗まれた飼い犬や猫、もしくは野良なのだ。専門家は「猫鍋を食べて中毒になるのは意外なことではない」と話す。専門家によると、問題は犬猫の捕らえ方。捕らえるときに使われる方法の多くが毒殺。えさの中に毒を混ぜて、中毒死させるのだ。犬猫が中毒症状を起こすまでは1分もかからず、大部分の毒が犬猫の中に残ることもある。

 中国では昔から「4足なら机と椅子以外、何でも食べる」と言われるほどダイナミックな食文化を持つが、今回の件を受け、ネットユーザーらは「普通の食べ物で満足すべきだ」などの声が上がっている。広東省の富豪の死は、犬猫を食する文化について疑問を投げかける結果となった。

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