第2次世界大戦の戦火を免れた、バンベルクは古い町並みが残る古都。バイエルン州の北に位置し、マイン川とレグニッツ川が町の中を流れます。
神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ2世の時代に宮廷がおかれ、また司教都市として発展しましたが、入り組んだ旧市街の路地はこの町の素晴らしさを現在も伝えます。
ミュンヘンからバンベルクは北に向かう列車で3時間弱。世界遺産に指定されている旧市街は駅から1キロほどですが、この写真のように奇麗な通りが続くので15分の道のりも退屈しません。
旧市街に向かう途中の広場に店を出していた果物屋さん。
旧市街に入り、大聖堂に続く坂道ではこんなに美しい町並みが。
大聖堂にやってきました。1012年に建てられ、1237年に完成したロマネスク様式の美しい聖堂です。
この大聖堂は「キリスト教美術の宝庫」ともいわれます。
内陣に飾られている「バンベルクの騎士」ですが、素晴らしい彫刻でした。1230年頃の作品だそうです。
大聖堂を後にして、宮殿に向かいます。ルネサンス様式の旧宮殿と、バロック様式の新宮殿がありますが、写真は新宮殿の中にあるバラ庭園。
後方は新宮殿です。ちなみにこのバラ庭園は無料で、誰でも入れます。
ここからは大聖堂と旧宮殿が遠くに見えます。司教区博物館、歴史博物館も併設されています。
バラ庭園を抜けて、坂道を下ると、レグニッツ川に出ますが、この一帯は「小ヴェネツィア」とよばれる地区です。
かつて漁師たちが住んでいた家々だそうですが、窓枠の白い木組みが可愛らしくて、つい何枚も写真を撮りたくなってしまいます。
旧市街が世界遺産という町は世界にいくつかありますが、写真があれば、あまり説明はいらないような気がします。
中でもバンベルクの町は写真だけ見てもらえれば、十分に川辺の古都を堪能していただけるのではないでしょうか。それくらい美しい町でした。
ちなみにバンベルクは1993年に世界遺産に指定されました。