写真で届ける世界遺産(ドイツその10、ロマンティック街道の北の古都ヴュルツブルク)

 ヴュルツブルクは742年に司教座が置かれた都市であり、11世紀は貨幣鋳造、関税、市場の開催で栄え、17世紀から18世紀にはシェーンボルン家が領主となり司教職を独占して大いに栄えました。

 ロマンティック街道の北の拠点にあたりますが、ミュンヘンからは列車で2時間、バンベルクからは1時間10分なので、ミュンヘン ⇒ バンベルク ⇒ ヴュルツブルク ⇒ ミュンヘンというコースなら日帰りで、2世界遺産を見て廻ることができます。

 ヴュルツブルク中央駅からは歩いて15分程で、世界遺産に登録されているレジデンツに到着します。レジデンツは1720年から1744年にかけて大司教の宮殿として建てられましたが、この奥がその入口です。



 基本設計はバロックの天才建築家といわれるバルタザール・ノイマン。見どころは入り口の大階段で、2階の天井部分には世界で一番大きなフレスコの1枚画があり、これはヴェネツィアのフレスコ画家ティエポロの作品です。

 「階段の間」そして「白の間」「皇帝の間」と続き、金の装飾、大理石の柱、優雅な天井画を見ることができましたが、館内の撮影は全て禁止されていました。

 入館料は7.5ユーロ、記憶だけで、記録に残せず残念でした。

 レジデンツの右側の入口からホーフ庭園に廻ってみました。彫刻も多く奇麗な庭園です。



 この建物は世界遺産レジデンツの裏側にあたります。老夫婦がベンチに座ってますが、時が止まったような落ち着いた空間でした。


 レジデンツを出て、大聖堂までやってきました。11~12世紀にロマネスク様式で建てられましたが、第2次世界大戦で破壊され、戦後再建されました。


 ヴュルツブルクの守護聖人、聖キリアンの墓の上に建てられたのがこのノイミュンスター教会。


 世界遺産ヴィース教会を建てたツィンマーマン兄弟が内部装飾を手掛けています。


 ヴィース教会とちょっと似ていますが、この祭壇の美しさには感動します。


 この街では、次々と目を見張る建物に出会います。マルクト広場に建つマリエンカペレです。


 そして最後に訪れたのがアルテ・マイン橋。橋の欄干には12体の聖人像が立ってますが、この聖キリアン像の後ろには18世紀初頭まで歴代の大司教の居城だったマリエンベルク要塞が見えます。


 筆者はミュンヘン ⇒ バンベルク ⇒ ヴュルツブルク ⇒ ミュンヘンというコースで日帰りしましたが、バンベルクもヴュルツブルクも見どころが多いので、時間に余裕がある方は2日にわけて訪問されてもいいでしょう。

 ドイツ・バロックの代表的建築物レジデンツは1981年に世界遺産に指定されました。

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