福島第一4号機「最悪シナリオ」存在した

 細野豪志原発事故担当相は6日、閣議後の記者会見で、東京電力福島第一原発事故の後に、4号機の使用済み燃料プールの水がなくなり、燃料棒が損傷するという、最悪の事態を想定したシナリオを作成していたことを明らかにした。

 このシナリオは、当時の菅直人首相ら政府内の一部の人間に限られて公開されていたもので、現在も公開されていないままだ。3月11日の地震発生時に4号機は定期点検中だったが、その後の安全確認に時間がかかったという。安全が確認されてから、3月25日にシナリオは作成されたという。

 細野担当相は「想定しにくいシナリオをあえて描いた。必要のない心配をさせる可能性があったが、万が一の備えはしておくべきだと考えた。間違ったことはしていないという自負は持っている」と述べた。


福島第一原発4号機建屋(東京電力撮影、9月24日)

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