九州電力トップ2が任期途中で退任

 九州電力は12日、松尾新吾会長(73)、真部利応社長(66)がそれぞれ任期途中で退任し、新社長に瓜生道明副社長(62)が、新会長に貫正義副社長(66)がそれぞれ就任したと発表した。4月1日付け人事。

 同社は、玄海原発(佐賀県)の再稼働でやらせメールの問題が発覚し、その責任を取って交代する。この日開催された取締役会で決定した。

 松尾、真部の2氏は相談役に退くが、九電創立以来、任期途中でトップ2がそろって退任するのは初めてだという。

 玄海原発は1~4号機がストップするなど九州の原発はすべて停止しており、この冬は5%の節電要請をしてきた九電。経産省、地元財界などからの突き上げもあり、トップ2人が引責辞任することで、原発の営業運転再開への道筋をつけることが急務だと判断したようだ。

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