
iPhone4S
米アップルの下請問題を取材するジャーナリストのマイク・デイジー氏が、シカゴ・パブリック・メディアでその労働の実態を語っている。
同社の代表的な下請けメーカーと言えば、台湾のフォックスコン。その主力工場群は中国内陸部の深センにある。稲作が中心だったこののどかな田園風景も今は変わり、工場が立ち並んでいるという。
フォックスコンには計約43万人の従業員がおり、工場の門の外には銃を持った警備員が立っているのだという。
そして工場の中では、2~3万人は働いているという広いフロアが拡がっているのだそう。そこでデイジー氏が取材した作業員の中で、5%は未成年だったという。
13歳の少女は1日で数千のガラスを研磨しているそうで、通常は12時間労働のシフトで、新作が出る前などは14~16時間に労働時間は延長されるという過酷な条件だ。
深センの工場労働者は平均的に月250ドル。フォックスコンは月298ドルと、平均よりも良い水準なのだという。
ただし、多くは収容所さながらの窓格子のある宿舎に住みこみで働いているそうで、見るに堪えない環境のようだ。