
アンヌ・ロベルジョン氏。左は夫
仏紙フィガロによると、ロベルジョン氏は16日の仏国内で代理人とともに会見し、自身の現状について説明した。
過去に鉱山会社ウラミンの買収を決定したロベルジョン氏。当初決定した買収価格18億ユーロが不当な評価であると、アレバは主張している。また、ウランの埋蔵量の評価が大きく違っていたり、ウラン価格が下落した点で、18億ユーロの価値はないとされている。
この点について、ロベルジョン氏は「ひじょうに厳格なプロセスを経て決定したものだ」として正当性を主張した。国や第三者委員会などもそのプロセスに関わっていることから、不当評価ではないとしている。
また、退職金が暫定的に支払われることになっているものの、まだ不払いの状態が続いているという。その件はすでに法廷の場に争いは持ちこまれている。
3・11後に来日しトップ営業を行ったロベルジョン氏。今から思えば、失地回復のためだったのだろう。しかし、福島第一で使っていた同社の装置は現場では使いにくいと評価が低く、アレバはダメだとされている。業績悪化も当然と思われるが、しかし、責任のなすりつけ合いをいつまで続ける気か。