「共喰(ともぐ)い」で第146回芥川賞を受賞した田中慎弥さん(39)。その記者会見において、強烈な言葉の数々を発した。全部が名言級の扱いをしても良いのだが、一つだけ選んでみた。
「都知事閣下と都民各位のために、もらっといてやる」
選考委員(石原慎太郎都知事ら)が「やる」と言ったのだから、「もらっといてやる」というのがいい。
「地元の恩師の方からもお祝いの声が寄せられています」という記者からの質問に対しても
田中さんは「それは嘘です、私は教師に嫌われていたわけですから」と返答するなど、正直者すぎて逆に清々しさを感じる。
いわゆる記者泣かせのタイプではあるが、キャラが立っている。ただ、あまりキャラが立ちすぎると消えるのも早い。