「食べログ」のやらせ問題で、消費庁の福嶋浩彦長官は会見で「やらせをもって違法とするということは、景表法の体系自体からすると難しい」と述べた。やらせは消費者各人が、自衛するしか手段がないことを示した。
ランキングの順位を、やらせ業者が有料で操作するという手法を取っていた「食べログ」。消費者庁は調査を行っていたが、景品表示法で取り締まることは難しいという結論に達した。
消費者庁は社会通念上は好ましいことではないという認識を持ってはいるものの、長官は 「消費者にとっても好ましいことではないわけですが、そういうものをすべて法律で縛れるかというと、難しいところがあるんだろうと思います」と述べるにとどまった。
味という主観的な判断は、消費者それぞれによって違うということもあり、それが法的な取り締まりを難しくしている。