大富豪首相の苦悩

注目集まる麻生首相の一挙手一投足

 先日、現役閣僚の資産公開が行われ、麻生太郎首相は、2番目に多い約4.6億円となりました。吉田茂元首相を祖父に持ち、旧麻生財閥の出身という首相に、今の不況の影響もあるのか、政策以前に富裕層の出である首相の言動や行動に注目が集まっています。
 
 とりわけ、首相の動きを国民に伝えるマスコミの目は、ホテルのバーで夜な夜な酒を飲む首相の行動に集まりました。さらに野党は、参院外交防衛委員会では場違いとも思える、カップラーメンの値段を聴いてくるなど執拗な攻撃に晒されています。

麻生首相Vs.記者団

 夜はホテルのバーで酒を楽しむ首相。このことに、記者団がぶらさがり取材で噛み付きました。しかし首相もついには本気でキレてしまいました。本人としては、周辺に対して十分な配慮をしたつもりの行動だけに、なぜわかってもらえないのか、という心境なのでしょう?
 
 以下はその時の記者団との一問一答
記者 ひと晩に何万円もするような高級店に行くのは、庶民の感覚からかけ離れているのでは。
麻生 庶民という定義をよく使われるのですか。ホテルが一番多いと思いますけども。あなたはいま、高級料亭、毎晩みたいな話で作り替えてますけど、それは違うだろうが。そういう引っかけるような言い方はやめろって。事実だけ言え。そういう卑劣な言い方は駄目。いかにも作り替えるような話はやめた方がいい。
記者 批判があることをどう思いますか。
麻生 僕はこれまでもずっと、ホテルは安いとこだと思ってますね。正直言って。たくさんの人と会うときは、ホテルのバーは安全で安いとこだという意識があります。正直なところです。だけど、ちょっと聞きますけど、例えば安いとこ行ったとしますよ。周りに30人からの新聞記者がいる。警察官もいる。営業妨害と言われたら何て答える。新聞社として、わたしたちの権利ですって、ずっと立って店の妨害をして平気ですか。いま聞いてんだよ。答えろ。
記者 私が伺いたいのは…。
麻生 いや、おれの質問に答えてくれ。
記者 我々は営業妨害はしないように…。
麻生 してるって。現実、みんなしてるって言われてるから。うちは来ねえでくれって。ホテルが一番、人から文句を言われない。これまでのスタイルでしたし、これからも変えるつもりは今のところありません。
記者 政治献金や政党助成金は、高級な食事をするためだけではないと思いますが。
麻生 自分のお金だから。幸いにして自分のお金もありますから。自分で払っています。

銀座のクラブよりも安い

 このやり取りについて、おかしいとばかりに首相を擁護した人がいました。それは石原慎太郎都知事です。「普通のバーや銀座のクラブで飲むよりはるかに安い。それを、庶民の感覚とかけ離れているといわれる総理大臣も気の毒だ」と理解を示したのです。
 
 銀座なら数万円のところを、ホテルのバーなら数千円で済みます。そして、警備関係者、記者団も含めると、首相と同じくして大集団が一気に動くために、周辺へも配慮をし広いホテルを選んだつもりでした。それが今回ばかりは「ホテルのバーとは何だ」という風に伝わってしまったようです。
 

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