中国トップ富豪の転落、1940億円失う

 昨年、中国の富豪ランキングで1位に輝いた、建設機械大手・三一重工社長の梁穏根(りょう おんね)氏は、中国トップ富豪になったことで、瞬く間に中国全土にその名が知れ渡り有名人となった。ところが、わずか半年の程の間に、梁氏は全く別のランキングでもトップになってしまった。

 「理財周報」によると、昨年7月から12月までに、梁氏の資産は株価の値下がりなどを受けて、510.91億元(約6200億円)から348.58億元(約4230億円)に急落。半年の間に、160億元(1943億円)以上の資産が失われた計算だ。この額は、「2011年中国富豪資産縮小ランキング」でトップとなった。梁氏と同様に、昨年富豪ランキングに名を連ねていた三一重工の役員たちも資産総額を減らしている。

 一部では従業員の3割リストラや給料の半減などの噂なども立つほどだったが、三一重工は今年に入り、経営は良好で市場の占有率は上昇し続けているとして、こうした報道を否定した。

 だが、全体的な市場経済の低迷、とりわけ不動産の抑制政策が続く中、三一重工も影響を受ける事は避けられないと見られている。

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