北の王子・金正男氏、資本主義を叫び後継レース脱落

 北朝鮮の金正日総書記の後継に、弟・正恩氏が就いたことで、三代世襲を反対している長男の正男氏。その正男氏と7年間でのメールのやりとりと対面でのインタビューをまとめた著書「父・金正日と男 金正男独占告白」を発表した東京新聞の五味洋治編集委員が東京都内で会見し、スイス留学後に資本主義経済を父に訴えたところ、摩擦が生じたことを明らかにした。

人生を変えた? ジュネーブ留学


金正日総書記並んで座る正男氏(1981年)
 2001年、成田空港で偽造旅券を使用して不法入国したとして、金正男氏が入国管理局に身柄を押さえられた姿を覚えている人は多いだろう。やはり、この北のプリンスは資本主義が好きなのだろう。

 スイスのジュネーブに留学した経験を持ち、西側諸国の空気に触れたことがある。04年の取材から、親交を温めてきた東京新聞の五味編集委員は「自分が留学後に、資本主義を唱え始めたら、弟たち(正哲、正恩の両氏)の留学期間が短くなった、と言っていました」と話す。

 正男氏が北朝鮮についてよく語っていたことは次の3つ。
1 君主の世襲反対
2 資本主義による経済改革の必要性
3 軍国主義ではなく、経済改革による人民生活の向上

 経済を優先させることで人民を裕福にすることで、軍事大国化することには反対していたという。01年の、成田での事件については父親に怒られたといい、この件については「もう話したくない」とか。しかし、これが後継者レースから脱落したきっかけではないという。資本主義を唱えたことが、父の逆鱗に触れたようだ。

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