世界最大のSNSフェースブックは2月1日に新規株式公開(IPO)の申請を当局に行う可能性があることが、29日、米WSJの報道でわかった。
フェースブックの時価総額はこれまでの見積もりでは1000億ドルを超える見通しだと伝えられており、また、昨年の売上は42億7000万ドル(イーマーケター調べ)になると見られている。
同社は株主が500人以上になっていると見られ、米証券取引委員会(SEC)のルールでは、上場企業と同等の扱いがなされて、同等の情報開示が求められる。さらに、機関投資家からのIPO圧力も含めて、COOのシェリル・サンドバーグ氏も「2012年の上場は不可避」との考えを示していた。
ただ、関係者によると、機関投資家以外の株主はほとんどが社員だといい、創業者マーク・ザッカーバーグ氏は、このまま開発を続けていきたいために、有能な社員が離れていくことを憂慮しており、上場にはあまり乗り気ではなかったとされる。
フェースブック株は年度内に上場されるという見方が多く、また、未公開株の取引を行う会社セカンドマーケットで、フェースブック株の株式売買が先週は停止されるなど、いよいよかとの思惑も出ていた。
創業者マーク・ザッカーバーグ氏