不景気で新たな金脈を探している国税庁
著名人や芸能人もTVでなら、思わずノリで本当のことをしゃべってしまうことも多いものです。たとえば収入や資産。国税庁にとっては、絶好のネタ元になり得るのです。もちろん、それだけで即ネタとなるわけではないものの、立派な端緒くらいにはなります。
これには不景気も影響しているようで、上場企業でさえも倒産するなど、税収額が減少することはほぼ確実。新たな取れるネタを探すのも、国税職員の立派な仕事なのですから。
70億円プレーヤーの新庄氏がネタに上がる?
例えば、元メジャーリーガーでタレントの新庄剛志氏が先日、TVのバラエティー番組に出演し、これまで人前で明かすことのなかった本当の年収などを明らかにしました。
番組で話した内容によると、現在住んでいる場所の家賃は「月120万円くらい」。106インチのテレビや800万円のソファセット付きの東京都内の自宅を公開しました。年収については「野球で3億ぐらい。CMとかテレビで6億とか7億。それが7年続いた」と、話したのです。単純計算で10億円×7年間=70億円稼いだことになります。
節税の謎を解こうとする国税庁
国税関係者は「10億円稼いだという7年の間、納税額1000万円以上の高額納税者に名を連ねた年は推定年俸の額に対する程度の納税しかなされていない。いろいろ会社を持っていて、米国で納税しているようだが、どうやってここまで節税したか、謎。国税関係者は、意外と芸能人が出るテレビ番組をチェックして、脱税に目を光らせているんですよ」とも話していました。
1円でも多く税金を取りたいのが、国税庁の本音。しかし、この未曾有の不景気になって、上司から尻をたたかれる国税庁職員たちも苦悩していることでしょう。