インドネシアの鉄道会社は、乗客が電車の屋根の上に乗ることが常態化していることを阻止するためにこのたび、乗客の頭を直撃するようにコンクリートのボールを設置した。
現地メディアなどによると、インドネシアの首都ジャカルタでは電車が走っているものの、混雑しすぎて乗客が屋根に乗ることが当たり前になっているという。鉄道会社はこれを問題視して、乗客の頭に当たりそうな高さに設定するため、アーチ状の土台にコンクリートのボールを設置したという。
これまでには、屋根に乗った乗客が死亡する事故も複数起きていたために、様々な方法で注意喚起をしてきたという。しかし、効果はゼロだったようで、こうした手段に打って出るほかなかったようだ。
ジャカルタでは、70年代後半から電車が走りはじめ、通勤に使われるようになった。最近では日本の電鉄会社の中古車両が入っているという。
現在は、混雑緩和のために地下鉄の建設を行っている。
インドネシアの電車の通勤の様子
サーファーの頭を直撃するコンクリートボール