中国の富豪の財産、6年で70倍増

 2010年末までに、中国の1000万元富豪(資産総額:約1億2000万円)は96万人、1億元富豪(資産総額:約12億円)は6万人に上るとされている。

 毎年、世界の長者番付を発表している米紙「フォーブス」が、ランキング作成を始めてから2005年まで、“中国富豪”は陰を潜めていた。ところが、06年以降、急増し始め、昨年11年にランクインした富豪の数は過去最高の115人にのぼった。

 富豪の財産規模を見ても、2001年に中国人のトップだった中国国際信託投資公司の創設者・栄毅仁(えい きじん)氏の資産総額は13億(約990億円)ドルだったが、2011年にトップになった百度の李彦宏(ロビン・リー)氏は94億ドル(約7200億円)で、10年間の間に7倍以上になった。また、ランキングの富豪数が増えるに従い、総資産額も2005年から2011年までに70倍以上に膨らんでいる。

 数が増えているのは富豪だけではない。ドイツ保険会社・アリアンツは「現在日本を除く
アジア圏には2億2000万人の中産階級がいて、このうち半分が中国に住んでいる。これはすなわち、全世界の4分の1の中産階級が中国語を話すという事だ」と報告している。

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