絵を描いてFacebook株150億円分をゲットした芸術家


デビッド・チョー氏
 世界最大のSNSフェースブックがこのたび新規株式上場申請を行ったが、同社オフィスの壁に絵を描いたアーティストが、代金の支払いを現金でもらわずに株式で受け取っていたことが5日わかった。株式は2億ドル分(約152億4000万円)だという。

 米NYタイムズによると、このアーティストはデビッド・チョー氏(David Choe)で、米LAを拠点に活躍する売れっ子の壁画(ウォールアート)アーティストだという。

 2005年に、当時の取締役だったショーン・パーカー氏が、パロアルトにある本社の敷地内の壁画をチョー氏に依頼。報酬として、数千ドル分の現金か株式のどちらかを選べるように提示したのだという。

 だが、チョー氏は「とんでもない。無意味だ」と怒り、現金を選択しようとしたそうだ。しかし、フェースブックはすでに従業員と同じく、チョー氏に株式を割り当てていたという。まるで一歩間違えば、未公開株詐欺みたいな話だが、結果オーライということになりそうだ。

 チョー氏は1976年、米LAで韓国系移民の家族に生まれ、世界を放浪するなどし独自にアートを学んだ。LA現代美術館で個展を開催した史上最年少のアーティストとしても知られる。

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