「GKB47」に野田首相「違和感を感じた」

 政府の自殺対策強化のキャッチフレーズが「GKB47」となり、賛否両論ある中で、6日の参院予算委員会で、野田佳彦首相は「見た瞬間、率直に言うと違和感を感じた。批判を率直に受け止めて、どういう形で対応できるか研究したい」と、政府内で再考する意思を示した。民主党の松浦大悟委員の質問に答えた。

 自殺者数が14年連続で3万人を突破している状況で、政府が自殺対策強化月間のキャッチフレーズに「あなたもGKB47宣言!」としたことで波紋を呼んでいた。

 「GKB」とは、若者の間では「ゴキブリ」の略として通っている。松浦委員は「ゴキブリは死ね、ということですか。自殺対策のことばとして、あまりにも不適切。72団体が反対の声を挙げている。つらくなった時にどこに相談していいのか、という大切な情報が抜けている。72団体が反対の声を挙げています」と質問した。

 担当の岡田克也副総理は「議論はしてみたい、ただ。ポスターも張られたり動き出している」などと取り合わなかったが、石井一委員長が「松浦委員の主張は、胸に迫るものがあり、委員長として(検討を)要請する」と、異例の指示を出した。

 この言葉に決めた理由として、必要なときに支援できるGK(ゲートキーパー)の認知が拡がらないという焦りを示したようなもので、GKをキャッチフレーズに入れようというものだった。国民全体に広まるようにとの意図で47都道府県の47も入れた。しかし、人気アイドルグループ「AKB48」のマネは明らか。さらに、ゴキブリのであることも批判の的になった。

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