中国富豪たちは、“独自の投資”を始めているという。中国・国際先駆導報が伝えた。
従来の投資では、ロウリスク・ハイリターンを求める中国富豪たちを満足させられなくなってきた。純金や海外の不動産などは今でも富豪たちには人気だが、これ以外にもワインや骨董品の収集などが投資先として注目されているという。
外資系企業に勤める李さんは、2005年に娘が生まれて以来、毎年純金を購入しているという。「2005年春期には銀行基礎金値が170元(約2000円)にも満たなかったが、今年の春には350元(約4000円)前後になり、当時の2倍以上だ。花嫁資金作りにと、純金投資を選んだのは正解だったよ」と話す。
不動産投資や純金投資などの他に、“収蔵”という非主流な分野への投資にも、人気が集まっている。高級腕時計、芸術品、クルーザーなどは収蔵投資ランキングのなかでも上位を占める。特に腕時計は関心が高く、中でもパテックフィリップやカルティエが人気だ。
人気が集まるのは高級ブランドだけではない。切手や高級木材のマホガニー家具、貨幣などのコレクション市場への投資熱は驚くばかりだ。今年1月5日に発売された「辰年切手」はわずか数十日のあいだに、最高で12倍にまで値上がりした。また春節(旧正月)が近づくにつれ、龍をあしらった金貨などが根強い人気を保っている。
骨董品や酒、お茶などをコレクションする傾向が強いのは、中国人富豪の特色。だが、こうした品物は金などに比べて“流行廃り”があり、こうした品々への投資は、完全なものとは言えないと警戒する声もある。