福島第一原発の直下型地震の恐れ警告

 東京電力福島第一原発の地下で、昨年3月以降、直下型地震が起こりやすい状態になっている、と14日発行の地学専門誌「ソリッド・アース(Solid Earth)」で研究結果が紹介されている。東北大の趙大鵬教授(地震学)が発表したもの。

 同誌に寄せた論文によると、福島県いわき市周辺で発生した地震波から、地下の水の流れなどを解析した。

 その結果、昨年4月に震度6の地震が起きたいわきの地下のプレートと、太平洋プレートとの間から水が上昇し、周辺の活断層は摩擦が減少していると見られ、以前よりも直下型地震が起きやすい状態になっているという。

 趙教授は「将来的な大きな地震にも耐えうるように補強すべき」だとしている。

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