ファルコン氏の「大いなる賭け」は失敗に終わるか?

 米著名ヘッジファンドマネージャー、フィリップ・ファルコン氏は、連邦通信委員会からコースなどの仕様変更を命じられていたことが、NYタイムズの報道で15日わかった。

 同紙によると、通信委員会は、ファルコン陣営の通信衛星と、GPS用の衛星との衝突の可能性が高いことを指摘し、15日に変更を命じたという。

 これはファルコン氏が30億ドル以上を出資した通信会社ライトスクェアードが計画している事業で、実現すれば、次世代4Gワイヤレスネットワークが無料で使用可能になるものだった。

 ファルコン氏がこれまでに投じた費用は、運用会社ハービンジャー・キャピタルの全運用資金の約6割を占めるほどだという。そのため「大いなるベット」などと言われてきた。

 元々、ライトスクェアードは資金面が最も危惧されていたが、昨年からは技術マター、周波数割り当てや通信衛星との兼ね合いなどの行政マターが加わった。これが、その行政マターにあたる。

 ファルコン氏はライトスクェアード株については、売却の意思はないようで、また破たんもしないと確信しているそうだ。

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