グリー対DeNAは最強弁護士同士の戦い

 ソーシャルゲーム2強のディーエヌエーとグリーの戦いが先日、法廷でもスタートした。第1回口頭弁論ではお互い一歩も引かない構えを見せ、今後の戦いが注目されている。弁護士も、国内最大手弁護士事務所と、弁護士ランキング1位という戦いになる。

 この事件は、グリーにゲームを提供しないようにとの圧力を掛けられたとして、グリーとKDDIが、ディーエヌエーを相手取って計10億5000万円の損害賠償を求めて提訴した。

 双方ともに、最高峰弁護士をもってして戦いに挑むあたりは、企業の勢いと、この戦いに挑む本気度をうかがわせている。

 グリーは、最大手弁護士事務所の西村あさひ法律事務所で、担当弁護士は主任含め計6人。ディーエヌエーは日経ビジネス弁護士ランキングで6度の栄冠に輝いている中村直人弁護士を含め3人となっている。

 被告のディエーヌエーは昨年6月に公正取引委員会から、排除命令を受けている。原告のグリーの主張では、少なく見積もって9億円の逸失利益が生じたとしている。KDDIは1億5000万円。

 被告側は「競争事業者への情報漏えいや模倣などからノウハウを保護するため働きかけた」と主張し、また「原告らの請求は理由がない」と引かない。

 さらに、逆にディーエヌエーがグリーを相手取り、損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしてもいる。

 ナンバー1弁護士法人と、ナンバー1ビジネス弁護士による戦い方に注目するのも、この事件を楽しむポイントだ。

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