米カジノ大手ウィン・リゾーツは、日本のパチスロ大手ユニバーサルエンターテインメントの岡田和生氏が持つウィン株20%を、市場価格よりも約30%下回る価格で買い戻したと発表した。これを受けて、ユニバーサル側も「法的措置を講ずる」と対決姿勢を打ち出した。
ウィンは19日の取締役会で岡田氏に関する調査結果を発表。それは、岡田氏がカジノ当局者に対して11万ドルの現金や金品を贈った、という内容のもの。ウインは、岡田氏を「不適格者」だと判断し、岡田氏の「アルゼUSA」から株式を約30%市場価格から下回る価格で買い戻す措置を決定した。
ウインは「われわれは倫理と法律を遵守する義務を負っている」として、岡田氏を義務違反だと認定している。
一方、ユニバーサル側も22日、「スティーブ・ウイン氏の主導の下で、筆頭株主のアルゼUSAを追放すべく一方的に不適格者と認定した上で、保有株式の強制的な買い戻し手続きを行ったもの。法的措置を講ずる」とコメントを発表した。岡田氏は調査結果を聞かされておらず、弁明の機会も与えられなかったという。
両者には10年以上の提携関係がある。