故スティーブ・ジョブス(Steve Jobs)、スティーブン・ウォズニアック(Steven Wozniak)の2氏とともに、米アップルの共同創業者であるロン・ウェイン氏(78 Ron Wayne)が、創業からわずか12日で会社を去った理由を語っている。
自身のフェースブックで語ったもので「私が離れたのは、コンピュータへの熱意が欠けていたからではありません。リスクの高さや、成功するだろうと思っていましたが、しかし、それがいつになるのか? わたしは何を犠牲にすればそこに辿り着けるのかわからなかったのです」としている。
ウェイン氏はゲーム会社アタリで働く時代に2人と知り合い、1976年にアップル立ち上げに参加。株式持ち分は10%だった。株式は、結果的にわずか800ドルで売却している。
ただ、20代であった2人と比べ、ウェイン氏は40代。また、個人の事情として負債を抱えていたことなど厳しい面もあったことは知られている。これ以上はリスクを背負いきれない中での起業だけに、心中は察するものがある。
ウェイン氏は「わずか4年で300人のミリオネアの一人になれるのだったら、4年間とどまっていたでしょう」とも語っている。とどまっていれば、大富豪になっていたことは間違いない。
退社後は、エンジニア、イラストレーター、作家などとして活躍し、現在は78歳となり、ネバダ州でリタイア生活を送っている。
昨年10月には、亡くなった元盟友ジョブズ氏への哀悼の意を公式サイトで明らかにしている。
ロン・ウェイン氏(公式サイトより)