米大手銀行JPモルガン・チェースは、預金額が10万ドル(約800万円)未満の顧客については採算が取れなくなる可能性があるとの見通しを示した。手数料に新たな上限を設ける規制の影響を考慮したもの。
ブルームバーグによると、個人向け部門のトッド・マクリン最高経営責任者(CEO)が28日、投資家向けのプレゼンの席で、法人向け、富裕層向けにより一層の力を入れて、10万ドル未満の顧客に関してはそうではないことを述べた。
JPモルガンは10万ドル未満の顧客が全体の7割を占めているというが、デビットカード、当座預金の手数料などに上限が設けられて収益が減少することを懸念。その対策を行っているところで、法人向け、富裕層向けにさらなる収益機会を見出そうとしている。
昨年、金融規制改革法の修正条項として、施行された。総資産100億ドル以上の銀行が対象となっている。銀行はデビッドカードなどに利用手数料を上乗せするなどした。

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