東電、総放出放射能量の公表はまだ先

 東京電力は3月1日、福島第一原発から事故後に放出したすべての放射能量「総放出放射能量」の公表について、現在精査中であり、もう少し時間がかかることを明らかにした。

 当初は今年の1月をメドに公表することにしていたが、「より妥当性のあるものとしたい」として延期していた。

 この日の会見で、松本純一・原子力立地本部長代理の説明では、遅れている理由は2点あるという。

1.評価を取りまとめているが、東電側の評価が過大ではないか、と考えている。
2.入力ミスなどで後で数字を訂正するような事態となれば混乱を招く。そのため、転記ミス、入力ミスなどのチェックを行っている。

 原子力安全・保安院や、文部科学省などもデータを出しているが、それらも東電で一つ一つ検証を行っているという。また、公表前には、保安院に説明をするという。

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