「アップルの株価は1000ドルになる」
株価が500ドルを突破し、時価総額が5000億ドルを超えた米アップルの共同創業者、もう一人のスティーブこと、スティーブ・ウォズニアック氏が3月1日、CNBCのインタビューで、そのように答えた。実現すれば、時価総額1兆ドル企業となる。
「1000ドルなんて、みんな疑うだろう。しかし、わたしは市場のみんなが言うこと何て信じていないよ」
理由の一つとしては、競合他社製品を購入しても、アップルと同じではない、と製品の競争優位性を挙げている。ウォズ氏は現在のアップルの状態を「ウィニングコースに乗っている」と評している。
昨年あたりから強気なアナリストからは、1株500ドル超えの声が出ていた。ただ、今年に入り400ドルを越えてから、500ドルもあっさりクリア。次なる強気予想はまだ聞かれないが、とどまる気配はいまだない。
また、業績伸長と同時に、配当、株式分割の質問も株主総会では出ていた。答えは留保されたが、これらが実施されれば、株価は当然一時的に勢いを失うとの懸念もある。だが、新作ラッシュは、そんな懸念など吹き飛ばす。
アップルは7日の新作発表会で、iPad3を発表すると見られている。また、今年中にもアップルTVの発表もあるのではないか、との見方もある。ウォズ氏の言うとおりウィニングコースには乗っているようで、1兆ドル企業も夢ではないか。
スティーブ・ウォズニアック氏