AIJ問題「京都の野村はヤバイ」

オプション取引でミス?

 老獪な営業力を持つAIJの手に落ちた顧客企業年金は94社・団体にも及ぶ。ケイマン籍のファンドを組成しているにも関わらず「英語が得意とか、海外に詳しいという話は聞かない」(全国紙記者)ともいう。それでも、名だたる団体も、伝説の営業マンにこうも簡単に落とされたのだ。

 前出の証券マンは「どこの企業でも年金のプロは残念ながら、ほとんどいませんね。年金基金のような所はもっとひどい所もあって、普通に未経験の70歳くらいの人がいたりすることもあります」という。

 投資リテラシーのない人に対して、浅川社長や、業務委託の証券会社から、高利回りの投資を勧められれば、簡単に落ちたのもうなずける。さらに、問題はそこからだ。運用は、総会屋への利益供与事件で有罪判決を受けた野村証券元常務の松木新平氏が担当していたとも言われている。

 別の証券マンは「運用は今、超が付くプロでも、なかなかプラスにできない時代です。しかもこれだけの損失を出すくらいですから、AIJは、完全にハイレバのオプションでポジションを逆に取っていたのでしょう」と説明する。

 厚生労働省がプロジェクトチームを結成し全容解明に当たり始めたAIJ問題。日本版マドフ事件にまで発展するのか?

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