ウィン・リゾーツ巡る日米大富豪決戦、ユニバ反訴


片山さつき氏の公式ブログより
 ユニバーサル・エンターテインメントは12日、パートナーであるウィン・リゾーツによって不適切な株式償還をされたとして、ウィン社と創業者スティーブ・ウィン氏ら経営陣を相手取り、損害賠償などを求める訴訟を、ネバダ州地裁に起こした。

 2000年からウィン氏とユニバーサルの岡田和生氏はパートナーとなり蜜月関係が続いてきた。ウィン氏は資金を、岡田氏は海外進出をそれぞれお互いに求めて、うまくいっていたかに見えた。

 だが、今年に入り、ウィンは、ユニバーサルが持つウィン株20%について、市場価格よりも約30%下回る価格で買い戻した。そして、ウィン側は取締役会で岡田氏が、フィリピンの当局に対して、金品などを贈った、という内容の調査を発表し、ネバダ州地裁に提訴している。

 それを受けて、今回ユニバーサル側も反訴したもの。

 ウインは「われわれは倫理と法律を遵守する義務を負っている」として、岡田氏を義務違反だと認定している。

 一方で、岡田氏は「贈与であると言ったが、これは誤り。取締役会に説明する機会がまったくなかった。われわれは日本の上場企業であり、コンプライアンス規定に従っている。政府当局から便宜を受けることを目的に不正なことを行っていない」と反論した。

 さらに、ウィン氏の行動を「非常識きわまりないこと。自分たちが得をしようという、見え透いたたくらみ」だと激しく糾弾した。

 米ウォールストリートジャーナルは、両者間で亀裂を生んだ背景の一つとして、日本のパチンコ業界への政府の取り締まりが強まり岡田氏が資金不足に陥ったことと、ウィン氏が2010年に妻と離婚して自社株の半分を失ったことだとしている。

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