東電武藤・前副社長「全面撤退考えてない」事故調


右から武藤栄、清水正孝、藤本孝の3氏(昨年3月)
 国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会は14日に第6回会合を行い、東京電力の武藤栄顧問 (前副社長、原子力・立地本部長)が参考人として出席し、当時の様子を語った。

 昨年3月11日には、勝俣恒久会長、清水正孝社長の2人がいない中で、原子力部門の長だった武藤氏が指揮。その日午後3時半ごろには現場へ向かうために東京の本店を出て、夜に福島に到着したという。14日に東京に帰ってきたが、2号機がかなりの危険な状況だったという。

 大きな争点となっている、福島の現場から「全面撤退」か否かについて武藤氏が発言した。当時は福島第一原発の免震塔に、社員と協力会社社員約750人がいたというが、「750人全員がいてもどうだろうと、一部の人間を別の場所に移してはどうかと検討した」と答えた。

 しかし、「全員がそこにとどまる必要はないが、全員がいなくなるというのはあの状況では考えられない」と撤退を否定した。また、「(必要人員は)本店では判断できないので、所長が残る人間を選んだと思う」とした。

 15日未明に、当時の菅直人首相が本店に来た際には、厳しい口調で話したというが、その当時の様子を「我々がまったく考えてもいなかった全面撤退を、あり得ないとおっしゃったので違和感があった」と述べた。

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