米証券大手ゴールドマン・サックスを退職する社員が、NYタイムズ紙に投稿した「Why I Am Leaving Goldman Sachs」という記事が、あまりに大きな反響を呼んでいる。
「有害で破壊的」。
同社のことをそのように評した投稿主はグレッグ・スミス氏で、英ロンドンで働くエグゼクティブ・ディレクター。スタンフォード大を卒業し、GSのNYで10年働き、現在はロンドン勤務となっている。ロンドン時間の6時40分に上司に辞表のメールを出したという。
スミス氏は「チームワーク、誠実さ、謙遜さは重要な文化であった」と述べている。インターン生の際にGSの文化を理解し共感を受けて入社したというが、最近はクライアントのためというよりは、クライアントに自らの価値観を押し付ける風土が蔓延してきたという。
それは、つまりいかにお金を引き出すかということだといい、「GSの利益を引きだすためならば何でもするようになった」と説明している。
その責任が、現在の最高経営責任者(CEO)のロイド・ブランクファイン氏にあるという。
NYの同社の前にはテレビカメラなど報道陣が多数集まるなど、ひと騒動になっているようだ。
グレッグ・スミス氏(NYタイムズより)