就活はホワイト企業目指す
-就職活動はいかがですか?
C「そうですね。大体学部では、外資金融、広告代理店、コンサルと言った「バリバリ働く系」を目指す人が半分、もう半分はまったりとしたホワイト企業を目指していますね」
※ホワイト企業…勤務形態が安定しており、福利厚生がしっかりしている、有給休暇が取りやすいといった従業員が働きやすい企業を言う。対義語はブラック企業。
A「ホワイト企業、分かります。社畜にはなりたくないですもんね」
C「本当にブラック企業に当たってしまうのが怖くて色々情報を集めています。とあるメーカーは、就職説明会の時に、工場見学のために大型バスを貸し切ってくれて、見学後はちょっと良いお弁当がでるとか聞きました」
B「すごい!バブル期の就活みたいですね!」
A「去年卒業した先輩が、リクルーターとして研究室にやって来たりしますよね。企業によっては東大推薦枠がありますから…」
B「それは学部と研究室に寄りますよね。私は30社受けて、3社から内定をいただきました」
-30社は多いですね。
B「これでも少ない方だと思います」
C「日系企業は、30人採用するとしたら25人が均一な人材を採用して5人は特徴的な人材を採用するというイメージがありますね」
B「そうですね。我が強いと思われたり、自分の研究や経験にこだわりがある、と面接官に思われてしまうとその5人枠を狙う事になってしまって、内定を頂くのが難しくなってしまいますよね」
A「やっぱり、人間関係的な受けが良い人が採用されやすいですもんね。でも内定がいただけて、今まで大学の授業で色々苦労してきた事が報われたと思いました」
B「えぇ。今まで自分だけで解決しようとやっきになっていたのが、就活を通じて自分から人に相談出来るようにと、成長出来たと思います」
-やはり、人との関わりが大切ですね。今後の夢はありますか?
A「そうですね。やっぱり、仕事で海外に行ってみたいですね」
B「私も数年勤めたら留学したいと思っています。色々な物を見て、色々な事を経験してみたいです」
C「私は、今のところ、夢も希望も無いんですが…」
B「就活が終わったら、やりたい事も出て来るよ!安心して!」
C「そうですね」
A「やっぱり就職したとしても10年後も食べていけるか、と考えると、どんな大企業でもこのご時世では難しいと思うんです。経済的な余裕を持って安定した生活を出来るようになりたいです。そして、趣味に触れられるような、時間とお金を稼いでいきたいですね」
B「あと、ももクロ(ももいろクローバー)のコンサートにも行ってみたいです」
仕事ばかりではなく、無理せず文化的な生活をしていきたいという3人の東大女子。今後社会に出て、どう成長していくのか。日本の未来を背負っていく一員となっていく。
第1回目:東大女子の生き辛さ
第2回目:何で東大に入ったの?