教職員共済が、J-REIT、さらにはヘッジファンドへの投資を検討していることが、ブルームバーグの報道で明らかになった。
報道によると、従来の債券投資、株式投資だけでは限界があるとして投資対象を広げリスク分散につなげたい、ということが理由だという。同共済の総資産は約7039億円で、直近3年度の運用成績は、08年度-0.56%、09年度0.32%、10年度0.54%となっている。
2010年度末の出資者は52万9823人。資産運用収益は117億1566万円(前年度比163.8%)だった。
運用方針は、資金の大部分がは共済金支払いのため積み立てのため、予定利率に見合った負債コストを安定的に賄っていくことが何よりも重視される。そのため「過大なリスクを冒し利益を追求していくことはせず、効率性・安全性・流動性の3つの原則に則って、将来の給付に必要となる資金の確保ができる運用に務めることを基本としています」としている。