毎日が美女と酒だったIPOバブルのアノ頃2

究極は命

 「お金がいっぱいあっても意味がないんですね。仕事をしていても、家族や大切な人がいてこそです。結局は仕事がすごいストレスになっていたり、何のためにそんなに働いているのか、と思うこともあります」

 誰からも命令されずに、時間の束縛もなく自由に暮らす。水野氏には若い頃からそんな憧れがあったという。そのために、最低限のお金は必要となるが、お金を稼ぐことに執着しすぎてしまっていたのだった。

 業績を上げようと厳しいノルマを部下に課すと反発が起こるようになる。また、営業マンを「こいつは1000万円を取って来る。こいつは200万円」と数字にしか見ないようになるという。

 水野氏は当時の振り返り「究極、命が一番大事だと思います。今を楽しまないとダメですね。精神的なゆとりの方が大事です」と話す。

 現在の水野氏は執筆稼働など仕事がない時には、フットサルを楽しむなど普通の日常を送っている。当時のように、お金を最優先に追い求める姿はない。毎日が酒と美女のIPOバブルのアノ頃1

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