昨年2011年の企業の転出超過件数(転出から転入を引いた数)で、大阪市が147社(対前年比25増)と最も多かったことが帝国データバンクの調査でわかった。
調査によると、本社移転企業は1万621社で、過去5年で最多となった。これは、昨年3月の東日本大震災の影響があると考えられる。
本社を東日本から西日本への移転数は、111社に上った。実際には大阪市からの転出が増えており、逆に隣接する吹田市、堺市は19社と転入超過となっている。また、東京都内では、中央区、千代田区は転出数が増加。その一方で、港区、渋谷区で前年比減となった。
東京電力福島第一原発の事故が発生した、福島県双葉郡も前年から23社増の27社となった。
転入超過は、東京都江東区が60社と最も多くなった。横浜市、品川区などの沿岸部も目立っている。
◆転出超過の自治体(転出社数、前年比)
1 大阪市 147 25
2 東京都中央区 108 25
3 東京都千代田区82 2
4 東京都港区 61 -76
5 東京都豊島区 60 18
6 名古屋市 58 14
7 東京都渋谷区 53 -66
8 札幌市 31 21
9 福島県双葉郡 27 23
10 那覇市 31 21