米アップルの株価が、2015年までには1ドル1650ドルにまで達する、との仰天の予測が飛び出した。28日の米ナスダック市場の終値は617.62ドル。ここからさらに1000ドル上昇するというものだ。
これは、投資会社アイアン・キャピタル創業者のエリック・ジャクソン氏が、フォーブスに寄稿した原稿。すべての分野でアップル製品が市場をさらに席巻して、2015年の売上は6100億ドルに達すると予測し、PSR(株価売上高率)が現在は4倍だが、2015年には2.5倍にまで低下するという。
それで時価総額は1兆5300億ドルで、株価は1650ドルということになる。PER(株価収益率)ベースは触れてはいないが、PERで見ても17倍程度に収まっており、ITバブル時のマイクロソフトなどIT株のような加熱感はない。
ジャクソン氏の説明によると、昨年約7200万台を販売したiPhoneは、今後携帯電話は本格的にスマートフォンに切り替わるタイミングが訪れるため、2015年には4億台以上になる、としている(現在のシェアをそのまま移行させると想定)。
また、iOSのデバイスで統一したい、との欲求も出てくるとのことで、マックにも需要が出てくるという。 昨年は2割以上伸びており、昨年の販売台数は約1700万台。これが約3倍の約5000万台になるとしている。パソコン市場全体に占めるシェアは10分の1以下であり、伸びシロを見ている。
他にもアップルTV、アイチューンズなどの収益も伸びる、としている。
アップル共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏が先日、1000ドル予想をぶち上げたが、それをもはるかに上回る過去最高値の予想だと思われる。
写真はアップルのティム・クックCEO