60歳で30歳の若者と起業したい

 60歳になったら、30歳の若者を捕まえて荒唐無稽なベンチャーを起こす。今年最大規模の新規株式上場を果たして話題となったライフネット生命保険の岩瀬大輔副社長が遠い未来の夢を語った。東京・丸の内で行われた「チェンジメーカーオブザイヤー2012シンポジウム」(日経ビジネスオンライン主催)で、オイシックス社長の高島宏平氏と語ったもの。

 岩瀬氏は2006年の32歳時に、日本生命出身で当時60歳の出口治明氏(現社長)と出会い、「ネットライフ企画」を立ち上げ。そして、自身が60歳になった際には、立場を逆転させて「60歳の時に、30歳の若者を捕まえて荒唐無稽なベンチャーをやりたい」と将来の目標について語った。


左から岩瀬大輔、高島宏平の2氏
 親子ほどの年齢差があるコンビによる起業は、当時から大きな話題となった。だが、今後の日本社会では、さらに高齢化が進むことは目に見えている。

 政府が閣議決定した「高齢社会白書」によると、2010年10月時点で、65歳以上の高齢者人口は過去最高の2958万人で、全体の約23%を占めるまでになっている。

 今後は、出口-岩瀬コンビのような起業が出てきても不思議ではない。

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