大人になってギャンブラーになるかどうかは、すでに3歳までに、その資質が決定している事が、研究結果によって明らかになった。
米ミズーリ大学心理学科のWendy Slutske教授(遺伝疫学)の研究班が発表した。
約1000人の3歳児に90分間の観察評価を行い、被験者幼児を5つのタイプ別に分類した。その内訳は次のとおり。
・制御が利かない 10.4%
・抑制された 7.8%
・楽観的な 27.5%
・寡黙な 14.8%
・よく制御された 39.6%
この被験者を30年間にわたって継続した調査を実施。すると、21歳時、32歳時で、制御が利かないタイプは、よく制御されたタイプよりも2倍以上も、ギャンブルを無秩序に行う傾向があったとの調査結果が出たという。
これまで、同種の研究は行われたが、幼児のIQや、社会的地位、さらには家庭環境だけからは説明がつかなかった。そのため、今回の研究結果は、ギャンブル依存の解決につながる可能性がある、としている。