高待遇すぎる「単身赴任貴族」in日本

不釣り合いな高待遇?

 かくゆう、日本人もかつてはエグゼクティブ・パッケージで海外へ赴任している。大手証券会社に勤めるC氏の場合、渡航は家族全員ファーストクラスで、住まいはニューヨークのマンハッタンで、300平方メートルの物件を会社から割りあてられた。

 ただ、C氏は、もう少し狭い住居でいいので、その差額を給料に上乗せしてほしいと頼んだという。会社にあまりにも不釣り合いな高待遇を与えられたところで、なじめないのも事実なのだ。

 特にA、B両氏は2、3年の日本でのパラダイス生活のあと帰国。そうすれば普通の人に戻ってしまう。日本では会社の経費で年間学費300万円のアメリカンスクールに通っていた子供も故郷に帰れば、元の公立学校に通う事になる。不景気の中でも、エグゼクティブ・パッケージの大盤振る舞いは変わらない。

 家族は帰国してから、口を揃えて日本の事を「素晴らしい国だった」と振り返るだろうか?

1 2 3
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる