福島県人口が-1.93%で過去最大の減少

 総務省が17日発表した2011年10月1日時点の人口推計で、総人口は1億2779万9000人となった。前年から25万9000人減少した。都道府県別では、福島県が1.93%減で、都道府県別の減少率では過去最高となった。

 日本人人口は1億2618万人となり,前年に比べ20万2000人(0.16%)と大きく減少。総人口を男女別にみると、男性は14万4000人(0.23%)減少、女性は11万5000人(0.17%)減少した。男性は7年連続,女性は3年連続の自然減少となった。

 総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は、前年比0.3ポイント増の23.3%で、過去最高を更新した。年少人口(0~14歳)の割合が最も高いのは沖縄県(17.7%)。生産年齢人口(15~64歳)の割合が最も高いのは東京都(68.1%)となった。老年人口(65歳以上)は、沖縄を除く46都道府県で年少人口を上回った。

 人口増減率増加は7都県で、沖縄県(0.59%)が最も高く、次いで東京都(0.28%)、滋賀県(0.19%)などとなっている。この7都県のうち,前年に比べ増加率が上昇したのは沖縄と滋賀だった。

 一方,減少は40道府県で、福島県(-1.93%)が最も低く、岩手県(-1.21%)、秋田県(-1.03%)が1%を超える減少率となった。被災地の厳しい現状を現しており、宮城県も前年は増加したが、今回は0.90%の減少となった。福島県の減少率は,都道府県別人口減少率としては過去最高となった。

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