「野次将軍」に乗っ取られたオリンパス臨時株主総会

 巨額の損失隠しが行われたオリンパスの株主総会が20日、都内で開かれ、人事案など7議案すべてが承認された。過去最高の約1000人が出席したが、内実は途中退席がゾロゾロと出たり、「野次将軍」が総会を“支配”したり。そして、マイケル・ウッドフォード元社長も出席し質問したが、ほとんどかみ合わず。約3時間に及んだロングラン総会は、中身のないまま終わった。

同社史上最多の約1000人が出席


オリンパス臨時株主総会会場入り口
 内視鏡の世界シェア7割を占める世界的優良企業の巨額の損失隠し。経営立て直しの第一歩となる新経営陣を決めるなど、同社の行方を占う大事な臨時株主総会だった。

 会場はホテルニューオータニ。オリンパス側は多数の株主が出席すると踏んでいたのか、大広間の他にもさらに別に第2会場を用意したが、大広間さえも埋まらなかった。出席者は約1000人と同社史上最高だったようだが、このあたりに株主から見放されている感が出ているようでもある。

 当初注目されたのは、同社の損失隠しを指摘したが社長職を解任されたマイケル・ウッドフォード氏。通訳の男性とともに出席し、議長の高山社長から「マイケルさんどうぞ」と指されると質問に及んだ。

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