ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿と史跡の数々に感激したイスタンブルを後にして、飛行機で1時間のイズミルへ。ちなみにトルコ航空は、飛行時間が短いフライトでも必ずミールサービスがあって、ここでもサンドイッチ、ナスとトマトの煮込みにパンナコッタとしっかり食事なみ。イズミルに到着してさらに車で1時間強のセルチュクに向かい、紀元前13世紀からあるエフェス古代都市遺跡を訪れました。
ここは古代の世界七不思議とされるアルテミス神殿が建てられた地であり、アントニウスとクレオパトラもここを訪れたといいます。すべり止めのために作られた道路の孔も当時のまま。2万人が収容できるという野外劇場では、5、6年前までコンサートが行われており、古代の生活の息吹がそのまま感じられそうな遺跡の数々に何より驚かされます。
ナイキのロゴマークの元である翼を持つニケ像。
トラヤヌスの泉。
古代浴場の跡、部屋が細かく分かれていて、奥に行くほど暖かくなる構造になっています。そして、その隣にはトイレが、そのままの形で残っています。なんと奴隷たちが先に座って、便座を温めた後にご主人が座り、音楽を聴きながら優雅にトイレを使われたとか。
そして、ケルスの図書館は、アレクサンドリアとベルガモに並んで世界3大図書館の一つで12万本の巻物の図書を収蔵していたそう。
こうした目を見張る古代都市遺跡と共にあるのは、キリスト教の世界7つの巡礼地の一つ聖マリア教会と聖母マリアの家。聖母マリア教会は古代都市遺跡の近くに、キリストの死後にヨハネに連れられて来たマリアが晩年をすごした家が、山の上にあります。
本当に歴史のつながりというのは不思議なもの。クレオパトラが、そして聖母マリアが歩いたその道を自分も歩いているのかも。と、何千年の時を感じたトルコの旅でした。
(トルコ共和国大使館 文化広報参事官室:http://www.tourismturkey.jp/)