まるで企業小説!アコーディア内紛はM&A狙いのスキャンダル


アコーディアゴルフ(公式サイトより)
 社長が会社経費を私的に流用したとして調査問題に発展している、ゴルフ場運営大手「アコーディア・ゴルフ」で、その疑惑は現在までに持ちかけられているM&A話に絡んだものである可能性が27日わかった。

 問題の発端は、竹生道巨(ちくぶ・みちひろ)社長(62)が社費を私的流用しているとの疑いを、秋本一郎専務執行役員(54)が告発。秋本氏が、会社に無断で単独で記者会見し問題視されていた。

 ここまでは、単なる企業スキャンダルで終わりそうな雲行きに思われた。しかし、アコーディアは、大株主でオリンピアの親会社の平和と、ゴルフ場大手PGMから、M&A話を持ちかけられていたという。

 アコーディアの説明によると、秋本氏はアコーディアではなく、平和とPGMの利益を求めた行動を取るために、取締役会の全員一致で、総務担当役員を解任したのだという。

 社長スキャンダルを調査している間、秋本氏を再三社長にするよう働きかけが行われ、さらに秋本氏、アコーディア子会社ハーツリーの国光裕社長、竹生社長との会談では、「竹生社長のスキャンダルを利用することにより、よりお金のかからない方法で統合できるとの発想になった」との発言もあったという。

 4月26日には、オリンピア、秋本氏ら株主グループが、秋本氏を役員候補にするなどの株主提案を行っている。

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