中国慈善ランキング発表

 米誌フォーブスが、中国慈善ランキングを発表した。これは、1年間に慈善団体などに寄付をした人を、寄付金の大きさによってランキングしたものだ。1位は恒大不動産グループの許家印(きょ かいん)氏で寄付金が3億8790万元(約49億7000万円)だった。また、トップ20のうち、不動産業は10人と半分を占めた。地域別では広東省が昨年に続いて最多だった。

 去年のランキングに比べると、1億元以上(約12億円)寄付した人は16人から13人に減少。トップ100の企業家が現金で寄付した総額は47.9億元(約613億円)と昨年比41%減など、慈善活動への寄付が大幅に少なくなる傾向にある。

 中国では昨年、「郭美美事件」が発生した。これは郭美美という女性が、ネット上で赤十字商会の総経理だと名乗り、きらびやかな生活を自慢。ところが「寄付金の横領だ」と大きな騒動になったというものだ。

 この事件をきっかけに、人々の間に慈善団体への不信感が生まれていて、寄付金の減少に直接影響しているのではないか、とも考えられる。

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