東電後任社長に広瀬常務で最終調整


広瀬直己常務
 東京電力が、西沢俊夫社長(61)の後任人事に広瀬直己常務(59)を充てる方向で最終調整に入ったことがわかった。8日の臨時取締役会、6月の定時株主総会を経て正式決定する。

 公的資金注入による実質的な国有化から、会長、社長人事は国主導になるものと見られていた。そこで、会長には、原子力損害賠償支援機構の下河辺和彦委員長が内定。ただし、下河内氏には企業トップとしての実務経験がないために、後任社長は内部昇格が望ましいとされていた。

 広瀬氏は一橋大卒業後、東電入社。企画部門、営業部門などを経て2010年6月から常務。昨年3月の福島第一原発事故以降は、補償担当として実務を取り仕切ってきた。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる