かつてウォール街で最高給取りの女性だった、モルガンスタンレー元CEOのゾー・クルス氏(56 Zoe Cruz)が自身のヘッジファンド運用会社「ボラス・キャピタル・マネジメント」を閉鎖する、と10日ロイター通信が伝えた。
かつてハーバードビジネススクールでMBAを取得しモルスタに入社したクルス氏。債券、コモディティのトレードで頭角を現し、2005年から最高経営責任者(CEO)となり、07年に退社した。女性では生き残れないと言われるウォール街で25年に渡って遊泳し、トップに立った。
退任後は、10年に資金2億ドルを集めて、英ロンドンにヘッジファンド運用会社ボラスキャピタルを立ち上げた。償還、閉鎖の理由は明らかではないが、わずか2年程度での閉鎖となる。
ウォール街で最もパワフルな女性と呼ばれたクルス氏は、このままキャリアの終焉を迎えることになりそうだ。
ゆかしメディアは、ボラス・キャピタルにコメントを求めたが、現時点ではコメントは得られていない。

ゾー・クルス氏(05年、NYマガジン誌より)