シンガポール在住でFacebookのIPO課税455億円逃れる

 世界最大のSNSフェイスブックの発行済み株式の4%を保有している共同創業者エドュアルド・サベリン氏が、5億7000万ドル(約455億円)の課税を逃れることができる、とブルームバーグが伝えている。

 4月30日付けの官報に、アメリカ国籍を外れたリストの中に名前があり、明らかになった。

 サベリン氏は4年前からシンガポールに在住。同地はキャピタルゲイン税がない。米国では15%の課税がなされるために、売却した場合の38億ドルから5億7000万ドルの課税義務から逃れることができるということになる。
 
 サベリン氏の広報担当者は各メディアに対して「税金の負担やIPOとは何ら関係がない」と否定。投資事業を行っているが、シンガポール在住の理由は、ここ数年はアジア市場への投資へ興味を示しているためだとした。

 ブラジル生まれで、92年に米国に移住。98年に市民権を獲得した。ハーバード大1年生の時に同じ大学寮に住む、創業者マーク・ザッカ-バーグCEOと出会い、フェイスブックを立ち上げた。当時はCFOなどを担当した。

 しかし、3年生時に、メンバーがシリコンバレーに拠点を移した際に、自身は東海岸でインターンをした際に、メンバーがショーン・パーカー氏らに取り込まれて、株式も希薄化されるなど、排除された。後に争って、共同創業者の名前と権利の復活を約束された。


エドュアルド・サベリン氏

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